今回の視察は、駅の近くに市役所を移転し、周辺の整備をおこなった長岡市に行きました。
長岡市でも駅前整備をすすめ、市役所を駅の近くに移転建て替え、周りに「まちなかキャンパス」「ながおか市民センター」「子育ての駅ちびっこ広場」「社会福新センター」「震災アーカイブセンター」を作り、駅前に市民が利用する施設を分散させることで回遊性をもたせて賑わいを生み出しています。
今後は駅周辺に分譲マンションを供給する予定だということです。
市役所庁舎「アオーレ長岡」は、駅前にあり面積の半分以上が市民交流のスペースという市民協働の拠点となる場所でした。
市役所1階には総合窓口。市民の要望ごとに職員が来てくれるワンストップ窓口です。市議会の議場も1階にあり、外からすぐ見ることができるというのに驚きました。傍聴席には親子で傍聴できる席も設けられていて市民に開かれた議場となっていました。
市民交流ホールやアリーナが隣接されていて、駅前という立地を有効利用してると思いました。
また、市民交流ホールはNPOと長岡市が協働で運営していて市民活動をサポートしていました。施設の利用料も営利目的でない限り無料で市民は無料でできるというものでした。
市民により多く利用してもらうためには、無料が一番いいということでした。全くその通りだと思います。
無料なので施設の利用率も高く、駅前という利便性もあって多くの方が施設に来られていました。
周辺の公共施設にも市民が集うので、駅前の活性化にもつながると期待されていました。
枚方市で進められている枚方市駅周辺再整備は、総合文化芸術センターの建設に続いて、市役所庁舎の移転建て替えを検討しています。現在の市民会館にある集会室の機能を市役所内に作り、市民交流の場としても利用できるようにしたいと長岡市の市役所をみて思いました。
「安全安心、防災対策」
中越地震の経験から、市役所の中に「災害対策本部室」を作り災害対応拠点としていました。常に部屋があることで、市内各所のカメラ映像、河川水位などの気象情報が表示され災害に備えています。
また、ながおか市民防災センターもあり災害時にはボランティアセンターとするなど拠点としての機能を持つということでした。
また、震災を忘れず多くの人につたえるための、震災アーカイブセンター「きおくみらい」は中越大震災の被災状況や復興への足跡がわかります。
長岡市の駅前にあるさまざまな公共施設は市民が利用しやすいように市民意見が反映されていると感じました。枚方市でも、市役所や公園、図書館など市民の声を反映させ利用しやすい施設にしていくべきだとあらためて感じました。

